連載コラム第一回:介護タクシーの料金、実はこうなっています
介護タクシーを利用したいけれど、「料金がわかりにくくて不安…」と感じている方はいませんか?
介護タクシーの料金は、一般的なタクシーと似ている部分もありますが、事業者ごとに料金体系が大きく異なるのが特徴です。さらに、介助料や機材使用料などの項目も加わるため、仕組みを知らないと少し複雑に感じるかもしれません。
でもご安心ください。ポイントを整理すれば、誰でも理解できます。今回は、介護タクシーの料金の内訳をわかりやすく解説します。

1. 基本料金(運賃)
介護タクシーの基本料金には、以下の2種類があります。
- メーター制運賃:一般のタクシーと同じく、距離や時間に応じて料金が加算される方式。タクシー会社が運営している場合に多い。
- 時間制・距離制運賃:福祉輸送に特化した事業者では、事前に届出をした「時間あたり」「距離あたり」の料金体系を採用している場合がある。
➡️ どちらの方式かは事業者ごとに異なるため、予約の際に必ず確認しておくと安心です。
2. 迎車・待機料金
- 迎車料金:利用者の自宅や施設まで車両を呼ぶ際にかかる料金。
- 待機料金:病院の会計待ちや利用者の準備にかかった時間を、1分単位または15分単位などで計算する料金。
事業者ごとに設定が異なるため、こちらも確認が必要です。
3. 介助料金
これが介護タクシーならではの特徴です。介助が必要な内容に応じて、追加料金が発生します。
- 乗降介助料:車椅子から座席への移乗や乗り降りのサポート。
- 階段介助料:階段の上り下りを補助する場合。
- 室内介助料:ベッドから車椅子への移動など、建物内での介助。
介助料金は法律で一律に定められているわけではなく、各事業者が独自に設定しています。そのため、見積もりを依頼する際は「どんな介助が必要か」を具体的に伝えることが大切です。
4. 機材使用料
- 事業者所有のストレッチャー、リクライニング車椅子、酸素ボンベなどを使用する場合に発生します。
- ご自身の車椅子を利用する場合は無料となるのが一般的です。
5. 介護保険の適用について
「介護タクシー」という名称でも、料金の多くは介護保険の適用外です。
ただし、要介護認定を受けている方が「通院等乗降介助(介護保険サービス)」を利用する場合に限り、介護保険を使えるケースがあります。
まとめ
介護タクシーの料金は、以下のような項目で構成されています。
- 運賃方式(メーター制/時間制)
- 迎車・待機料金
- 介助料金
- 機材使用料
一見複雑に思えますが、事前に必要な介助内容を整理し、複数の事業者から見積もりを取ることで、不安を解消できます。
安心して利用するためにも、まずは相談してみましょう。
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